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画像タイトル ライターの中の空母【20】 -(127 KB)
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U.S.S.GERALD R.FORD CVN−78 名前: でん寫 [2019/06/26,22:58:52] No.1671
 アメリカ海軍の第3世代原子力空母ジェラルド・R・フォード級1番艦(ネームシップ)。 アメリカ合衆国第38代大統領ジェラルド・ルドルフ・フォード・ジュニアに因む。

 起工2009年11月13日、進水2013年10月11日、就役2017年7月22日。 満載(基準は機密?)排水量100,000t+、全長333m、吃水12m、飛行甲板最大幅78m、飛行甲板総面積18,200m2、建造費約130億ドル(1兆4500億円)。 高額な初期投資ですが、一方ではデジタル3D設計図(紙設計図廃止)、ブロック工法、設備を画一化しコスト・ダウンにもチャレンジがみられます。

 新装備として特筆すべきは蒸気式カタパルトに代わり、リニアモーターを利用した電磁式カタパルトの採用、艦載機の機体重量に応じて射出力の微調整ができるようになりました。 着艦システム(アレスティング・ワイヤー)を油圧制動から電動ターボを採用、減速力をコントロールしつつ艦載機への負荷を抑えることができるようになりました。 心臓部の原子炉もニミッツ級以来のA2W型から42ぶりに更新され、A1B加圧水型2基となりさらに軽量小型化が図られています。 これにより50年間、燃料棒が交換不要になりました。 発電量はニミッツ級(6.4万kw)の3倍で19.2万kwです。 

 外観ではアイランドに傾斜をつけてステルス性を高め、極端に後方よりに配置し、舷側エレベーターが旧来の第3エレベーターを廃し3基になっています。 甲板形状をほぼ左右対称とし、フライト・オペレーションの効率化が達成されています。 データでは艦載機の1時間当たりの発艦回数が約20%増加したとあります。 あらゆる側面で機械化が進み、艦に携わるクルーが従来の3,200名から2,180名に減員されています。 これらのことから艦内には余剰スペースが生まれ、通路、配管、弾薬庫、居住区、生活物資の備蓄などに有効活用できるようになりました。 さらに、将来の様々な追加システムを受容できるとされています。また、補給を随伴艦から受ける必要も少なくなると言われています。 艦首錨はこれまで廃艦された艦のおさがりを頂いてきましたが、はじめて新調したものが用意されました。 なので今までとは違う型の主錨です。

 フォードの就役でエンタープライズCVN−65が退役しています。 この先、フォード級により順次ニミッツ級が退役していく予定だそうです。 
 フォード級2番艦ジョン・F・ケネディCVN−79、起工2015年8月22日、進水2019年、就役2024年予定。 3番艦エンタープライズCVN−80、起工2020年予定、進水2025年予定、就役2027年。 4番艦2023起工予定、5番艦2027年起工予定で計画中。 艦名予想はトマス・ジェファーソン、ジョン・アダムズ??オバマさん、トランプさんはちょっと… なかなか実現しないユナイテッド・ステーツはもっと未来かな。

 ちなみに、空母への女性クルー配置が始まったのは1994年からですが、フォードでは全クルー(パイロット含む)約5000名のうち約18%が女性だそうです。 それが理由か判りませんが、なんとここに至り艦内トイレには男性用小便器が無いとのことです。 これが一番のトピックかも・・・?!

 

 


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