ミッドウェー級3番艦です。 太平洋戦争(第2次世界大戦)中に計画、建造が始まりました。 起工1944年7月10日、進水1946年4月2日、就役1947年10月1日。 基準排水量45,000t、全長296m、吃水10.7m、船体幅34m、飛行甲板最大幅41m。 当初の艦種はCVでしたが、前級エッセクス旧を凌ぐスペックとなったため、CVB(BIG:大型空母)が付与されました。 後に対潜水艦哨戒機等を搭載、運用したことから汎用通常型空母として再びCVに分類されました。 空母機動部隊の航空戦力でパールハーバーを奇襲し起生した太平洋戦争でしたが、エッセクス級エンタープライズをはじめとするアメリカの主力空母は難を逃れ、その後のミッドウェー海戦、珊瑚海海戦で勝利しました。 そしてその名を冠した空母がミッドウェー級(順当ならばCV−41、CV−42が…)なのです。 しかし、大戦終結の約4か月前に戦時大統領のフランクリン・D・ルーズベルトが急逝したため、CV−42は彼の名が命名されました。 1957年から3年に及ぶ大改修(電測兵装、飛行甲板の装甲、アングルド・デッキ化、艦種エンクローズド・バウ化、舷側エレベーター新設など)が実施され1960年1月25日に再就役を果たしました。 これにより艦容は一変し、基準排水量は52,500t、アングルド・デッキは着艦距離を有効に確保するため、開度が13度とされ飛行甲板最大幅は78.8mに達しました。 また、コーラル・シーの外観の特徴である艦橋上には堅牢なポール型のマストが設けられ、各種大型レーダーが相互干渉を受けないように千鳥格子に配置されてました。 ベトナム戦争時には戦争継続に反対するクルー1000人以上が反乱を起こし、サンフランシスコ反戦運動とも連携したと記録されています。 長い戦歴を称えて“AGELESS WARRIOR(不老の勇士)”と呼ばれるアメリカ海軍の空母はその身を守る『矛』であり、『盾』であり、アメリカ合衆国の意思であるのでしょう。