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塗膜劣化の事情
名前: びす・たかお
[2005/07/15,10:17:37] No.19165 (59.190.32.44)
こんにちは。 国鉄−JR系の車両、特に波動輸送用車両や寝台車等の客車でこのように塗装面の劣化が進んだ車両を駅でよく見かけました。それが特に、これから自分が乗ろうとする列車に連結されていようものなら…折角の旅気分もだいなしにさせられたものです。
これは自分の推測に過ぎないのですが、昼行運用の特急車や一般車は当然陽の上がってる間にガンガン走りまわり、一運用終われば車内整備などで運転所等に回送されて車内外を洗浄−整備されています。またこれらの車両は原則として夜になれば所属する運転所、または運用の都合で終着となった駅から最寄りの車両所等での整備・洗浄−滞泊となり、夜が明けてから再び次の運用に入れるよう準備をしてますね。このように定期的に整備される機会の多い昼行運用車両では車体への致命的なダメージを起こすような塗膜劣化は起こりにくいと思います。 一方、夜を主体として走行する寝台車は一運用が終わると昼行車と同様運転所で車体内外の整備・洗浄を当然施されます。ただ次の運用に付く夕方までは炎天下の元で走らずに留置されています。また本州⇔東北・北海道間といった長距離寝台特急のように起点と終点で気候がガラっと変わり、それだけ車体が受ける気象条件的ダメージが一晩で大きく変わることも多くなります。 波動輸送用客車に至っては動いてる…というより閑散期を中心に運転所の片隅で風雨に晒されながらジッと動かずに留置されている方が多いという現実…。
このような過酷な条件下では寝台車を中心にした客車類で、「整備が悪いなぁ…。」と思わせるような車両が発生するのもうなずけます。とは言っても高額な料金(特に特急料金+寝台料金)を支払って乗車する車両なんですから車内は当然のこと、車体外部もキチンと綺麗にして欲しいというのがファンならずとも一般利用者としての基本的な要望でしょう。最近ではメンテナンスに優れたステンレス車体の採用(E26系"カシオペア"用車両)や洗浄の徹底("トワイライトEXP"用24系は特に力を入れて整備されているらしい…。)と改善の方向が伺えますが、やはり全ての車両にきめ細かなメンテナンスを要求したいです。長文にて失礼しました。
…でも夜行寝台は営業的に、"見限られてる"運用が多いですね。車体の劣化もそんな現実の一面を垣間見せているように思えるのは私だけでしょうか。
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